別冊宝島の「戦争と女性への暴力」記事への
VAWW-NETジャパンの抗議文と回答


  1. 西野瑠美子氏からVAWW-NETジャパン会員の皆様への檄文
  2. VAWW-NETジャパン・西野瑠美子氏から別冊宝島への抗議
  3. 別冊宝島編集長・井野良介氏からVAWW-NETジャパンへの回答
  4. 中宮崇氏からVAWW-NETジャパンへの回答
  5. VAWW-NETジャパンから別冊宝島編集長・井野良介氏と中宮崇氏への回答


西野瑠美子氏からVAWW-NETジャパン会員の皆様への檄文

----------------------- Original Message -----------------------
 From:    VAWW-NET Japan 
 To:      vaww-net-jm@jca.apc.org
 Date:    Fri, 31 Jan 2003 17:43:10 +0900
 Subject: [vaww-net-jm 4010] 抗議文・『別冊宝島』松井さん誹謗中傷記事
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VAWW-NETジャパン会員の皆様

 宝島社発行の別冊「宝島」で、『まれに見るバカ女』という最悪、最低の特集
が組まれました。この中で書かれた松井やよりさんの記事「『現代の魔女狩り裁
判』の罪と罰」は事実誤認が多いだけでなく、死者の人権を冒涜する、女性蔑視
に満ち溢れた悪辣なものであり、バウネットジャパン運営委員会は宝島社に対し
て怒りを持って以下の抗議文を送りました。なお、抗議文はアジア女性資料セン
ターも連名して送付いたしました。
                         西野瑠美子


VAWW-NETジャパン・西野瑠美子氏から別冊宝島への抗議


『別冊宝島』での故松井やよりさんへの誹謗中傷記事に抗議します

『別冊宝島』編集部御中

女性がさまざまな場で活躍し始めたことに対して、脅威を覚える男性たちが、自分た 
ちの自信のなさを隠すためか、品性を疑う誹謗中傷を行う光景は、怒りを超えて悲哀 
さえ感じさせます。しかしながら、そのような男性たちのうすら寒い怨念を集めて一 
冊の本を作る出版社に対しては、売れればなんでもいいのですかと、最低限のモラル 
も守れないのですかと問わずにはおられません。これは形を変えた女性に対する暴力 
に他なりません。平時・戦時を問わず「女性の人権」侵害問題に対して闘う「戦争と 
女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW-NETジャパン)は、2003年1月に『別冊宝島  
まれに見るバカ女』を出版された宝島社・『別冊宝島』編集部ならびに筆者中宮崇氏 
に対して、厳重に抗議します。
 なかでも、私たちの大切な友人で、昨年12月27日に逝去された松井やよりさんに対 
する誹謗中傷記事は、もはや反論する機会をもてない人の名誉を冒涜するものとし 
て、卑劣きわまりないものと言えます。

 松井さんは10月にアフガニスタンで倒れ、肝臓ガンで数ヶ月の生命であることを知 
らされた時、毅然とした態度でこれを受け止め、多くの友人たちに別れを告げる会を 
開かれました。彼女は「闘い半ばで倒れなければならない」という突然の、天災のよ 
うな悲運を、「68年間の人生を激しく生きた私に早めの休息を与えて下さった神様の 
摂理かも知れない」と、平静に受け止められました。そして「皆様の支えもあって充 
実した人生を送ることができた」と感謝の言葉を述べられましたが、特に2000年12月 
に日本軍性奴隷制を裁く「女性国際戦犯法廷」を提唱して実現させ、未来に開かれた 
国際法に基づいて、素晴らしいハーグ判決を得ることができたことを最大の慰めとさ 
れています。
 松井さんの生涯にわたる行動は、弱い立場にある人のために、特に男性中心社会の 
中で暴力の被害を受け、そのトラウマに苦しむ女性たちの「ジェンダー正義」の回復 
に向けて闘い続けた軌跡であり、その私心のなさが際だっています。死を迎えるに当 
たって彼女が企画したのは、私財を投げ打って「女たちの戦争と平和資料館」の建設 
を実現することであり、「松井さんの健康回復を願う友人の会」において同会実行委 
員会は建設実現のためのカンパを呼びかけました。資料館建設を願う松井さんと友人 
たちの誠実な思いを、当記事が「自らの病気までネタに使うとは、実に商売がお上 
手」と、自分たちの卑しい解釈で歪曲し、彼女の人間としての尊厳を侵犯したこと 
は、決して許されるものではありません。
 また、松井やよりさんが文字通り生命を燃やして尽力された「女性国際戦犯法廷」 
に関しても、事実と全く異なる歪曲した記事を繰り返していますが、この法廷が世界 
的な国際法の専門家によって開かれ、一年をかけた綿密な審理によって判決文が作成 
され、その内容がグローバルな市民社会によって高く評価されていることは否定しよ 
うがないのです。この法廷における松井さんの役割を高く評価して、法廷参加国の新 
聞をはじめ、ニューヨーク・タイムズにおいても丁重な訃報記事が掲載されました。 
この法廷の国際的な意義とハーグ判決の高い思想性を全く理解できない人たちが、 
「魔女狩り」や「罪と罰」といった宗教的な言葉を意図的に悪用して、クリスチャン 
の松井さんを攻撃する様は、悪辣きわまりないものです。
 また、「裁判よりも先に神様が、この厚顔無恥で罪深き女に天罰を下してくださる 
ことを切にお祈りいたします」とはどういうことでしょうか? お応えください。
 当記事には、松井さんのみならず、戦争中に殺人や女性を強かんすることを断固と 
して拒絶する姿勢を貫かれた松井さんの父、96歳の平山照次さんに対する揶揄・嘲笑 
も書かれています。今静かに余生を送っておられる方の人間性を誹謗中傷することは 
「表現の自由」とは言えず、それは暴力以外の何ものでもありません。

 私たちは、貴社の松井さんに対する悪意に満ちた文、死者の名誉を毀損する記事に 
厳重に抗議し、即時撤回を求めます。またVAWW-NETジャパン並びに平山さんに対する 
謝罪を強く要求します。
   出版セクシュアル・ハラスメントともいえるこのような誹謗中傷記事に満ちた本 
を、貴社が出版したことに、断固として抗議します。貴社がそのような姿勢を続けら 
れるならば、「女性の人権」を擁護するための不買運動も辞さないことを言明しま 
す。

 以下は、事実関係において明らかに誤っている箇所です。

1.「わざわざ海外まで被害者を探しに行き」
−「慰安婦」制度の被害者、サバイバーの女性たちは、自らの意思で名乗り出て告発 
されてきました。

2.「VAWW-NETジャパンが中心になって勝手に開いたもの」
−女性国際戦犯法廷の主催団体はVAWW−NETジャパンだけではありません。日 
本、被害国(6カ国)、国際諮問委員会(現在の武力紛争下の女性への暴力に取り組 
んでいる世界各地の女性たち)の三者で構成されています。

3.「裁判官役や検事役もみな、松井から金をもらって招待された方々」
−事実無根の捏造です。このようなことを書いた根拠を明らかにしてください。

4.「被告である天皇と日本政府を弁護することはいっさい許されず」

−被告人については、反論権を保障するため、日本政府に招請状を送りました。更に 
「法廷」ではアミカスキュリーが被告人の立場に立って弁論しました。こうした事実 
関係をきちんと調べたのですか?

5.「北朝鮮から送り込まれた十人もの元慰安婦が加わっている」
−「法廷」に参加された北朝鮮在住の被害女性は二人です。
6.「元慰安婦どころか現工作員」
−根拠を示してください。

7.「松井は辻元清美のピースボートで北朝鮮を訪れた経験もあり」
−松井さんはピースボートで北朝鮮に行ったことはありません。

8.「内容が気に入らないからと、NHKを訴える裁判を起こしている」
−何を根拠にこのような誤報を垂れ流すのでしょうか? この裁判は右翼をはじめとす 
る外部からの圧力と自己規制によって、無残な改竄番組を放送したNHKに対し、報道 
機関としての責任を果たし、被取材者に対する誠実な対応と事実を報道するよう求め 
た裁判です。

 以上について、2003年2月10日(月)までに誠意ある回答を求めます。又、 
VAWW-NETジャパンと遺族に対して謝罪・訂正文を送付すると共に、次号「別冊宝島」 
並びにWebにおいて謝罪、訂正記事の掲載を求めます。

2003年1月31日

「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW-NETジャパン)
西野瑠美子・東海林路得子・中原道子・池田恵理子・渡辺美奈・山口明子・田場祥子・
上田佐知子・金富子・鈴木香織・伊従直子・宋連玉・柳本祐加子・山野和子・山下英 
愛・
加賀谷いそみ・高里鈴代・関典子・野口弥

アジア女性資料センター
青木玲子・有村順子・兼永典子・久保田真紀子・竹信三重子・丹羽雅代・本山央子


-- 
********************************************
      戦争と女性への暴力日本ネットワーク
          (VAWW-NET Japan)
Violence against Women in War-Network Japan
      112-0003 東京都文京区文京春日郵便局局留
            TEL/FAX 03-38187-5903
     E-mail vaww-net-japan@jca.apc.org
********************************************


別冊宝島編集長・井野良介氏からVAWW-NETジャパンへの回答

平成15年2月10日

文京春日郵便局局留/東京都渋谷区桜丘14-10-311
VAWW-NETジャパン/アジア女性資料センター御中


東京都千代田区一番町25
株式会社宝島社
4局別冊宝島第3編集部
編集長 井野良介

回答書

 2003年2月3日に着信した貴団対からの『別冊宝島Real043 まれに
見るバカ女』に対する「抗議文」に対して回答します。
「抗議文」の内容は、@同特集全般に対する抗議 A中宮崇氏執筆記事「松
井やより〜『現代の魔女狩り裁判』の罪と罰」の即時撤回、以上の2点に分
かれますが、いずれの指摘もその趣旨が理解できません。
 まず@についてですが、「抗議文」では、小誌の特集が「形を変えた女性
に対する暴力」「出版セクシャル・ハラスメント」と誹謗中傷されています。
しかし、どう読めばこのような言葉が出るのか、まったくもって理解に苦し
みます。
 同特集は、女流政治家・知識人・文化人に対する批評を目的としたもので
あります。取り上げたのは、いずれも社会的に影響力が強く、その言動がと
きに厳しく精査されるべき対象の人々ばかりです。なかでも、「女性(性、
問題)」を隠れ蓑に、己の無責任な言動に対する批判から免れてきた面々に
は、厳しく批判を浴びせています。こうした視点の批評集はこれまでになく、
同特集号は、読者の反響も好意的であり、女性読者からも根強く支持されて
います。
 さて、こうした出版物のどこが「暴力」なのでしょうか。「女性」あるい
は「弱者」の立場を狡猾に利用し、無責任な言動をメディアで垂れ流す面々
に批判を浴びせることの、いったいどこが「セクハラ」なのでしょうか。
「抗議文」の内容からは、同特集号を「暴力」「セクハラ」と断じる根拠が
まったく伝わってきません。
よって、貴団体の「抗議文」は、誌面を精読して書かれたものとは到底思え
ません。
 また、Aについてですが、一部、記述の詳細さを欠いた点は認めますが
(詳しくは中宮氏の「抗議文」参照)、この点について、記事の撤回や謝罪
文の公表など、貴団体の要求に応じる理由がいっさい見当たりません。
なぜなら、記事は松井やより氏個人について書かれたものであり、松井氏の
遺族でもなく、一民間団体にしかすぎない貴団体の「要求」は、不特定多数
の読者から寄せられる「意見」と同等のものだからです。貴重な「ご意見」
としては承りますが、なぜ当事者でもない一民間団体の要求に応じなければ
ならないのか、その理由がまったく見当たりません。
ちなみに、当該記事は死者に鞭打つことを目的で書かれたわけではありませ
ん。中宮氏の記事が執筆されたのは松井氏が逝去する以前のことだからです。
しかし、批評・批判の対象が生者であれ死者であれ、功罪とりまぜ社会に影
響を与えた人物の言動について精査する行為は、正当な言論活動であります。
なお、事実関係について是正すべき点については、中宮氏と編集部の間で協
議し、検討・決定します。

以上、「抗議文」の内容を精査したところ、貴団体の抗議は、「女性の人権
問題」を騙った出版妨害活動としか考えられません。現に「抗議文」は、当
編集部に着信するより以前、1月31日の段階で、マスコミ各社に、またメー
リングリストを経由してネット内にばら撒かれていた事実を確認しています。
「暴力」「セクハラ」という誹謗中傷表現の意図を精査すると、「抗議文」
は当初から、出版妨害、あるいは一民間団体の売名行為等も視野に入れて作
成されたものと理解しています。
よって当編集部は、小誌への誹謗中傷行為に対する「謝罪文」の提示とその
配布(ML内、マスコミ各社)を要求します。

なお貴団体には、かつて筆者の中宮崇氏が政治的な理由で個人情報を漏洩さ
れ、暴力(テロ)の被害(刑事事件の被害)にあった際、それをネット内で
肯定した不遜な人物も含まれていると聞き及んでいます。中宮氏に対するこ
れ以上の暴力を阻止する意味でも、当編集部の「回答書」、中宮氏の「抗議
文」の品位ある取り扱いを要請します。

以上


中宮崇氏からVAWW-NETジャパンへの回答

平成15年2月10日

東京都渋谷区桜丘14-10-311
アジア女性資料センター、VAWW-NETジャパン御中


東京都千代田区一番町25
株式会社宝島社
4局別冊宝島第3編集部気付
中宮崇

「抗議」と称する悪質な脅迫に抗議いたします

貴結社の「抗議文」と称する、独善的かつ二枚舌に満ちたハレンチなアジ文
を拝見させていただきました。その盗人猛々しい、あまりにも破綻した内容
に微笑をもって一瞥させていただきましたが、盗人にも一分の理、当方にも
わずかながら事実誤認があったようですので、その点につきましては後ほど
誠意を持って回答させていただくとして、まずは貴結社の、「抗議」に名を
借りた悪質な脅迫に対して抗議いたします。
貴結社は今回の脅迫文を、常日頃テロ行為を呼びかけている某インターネッ
ト団体内部(AML)において公表いたしました。しかも、我々に抗議文が届け
られる前に、です。
その某インターネット団体は、私こと中宮崇の住所を含む個人情報を詐取し
た経緯があり、それを利用してテロ行為を誘発する可能性は否定できません。
現に1997年には、その団体に属する某大学教授(東京経済大学教授山崎カヲ
ル)により、私こと中宮の名を騙った悪質な文書をインターネット上にばら
撒くという、信じられない事件が発生しており、同年12月には、それと関連
していると思われる、暴行事件に巻き込まれております。
さらに驚くべきことに、今回の貴結社の連名人の中には、明白な虚偽の言説
をもって当時のこの嫌がらせ及び暴行行為を肯定し、当時一学生にすぎなかっ
た私こと中宮に圧力をかけた加賀谷いそみなる厚顔無恥な族が存在します。
これは、貴結社が、我々に対してテロ行為を呼びかけ、恐怖と暴力をもって
自らの主張を通そうとしているとしか思えない行為であり、貴結社の本質的
な犯罪性を示すものであると考え厳重に抗議し、2月20日までに誠意ある回答
を要求いたします。

なお、貴結社が私こと中宮の記事に関して「事実関係において明らかに誤っ
ている」と称している点については、以上のような悪質な脅迫行為にひるま
ず、誠意をもって回答させていただきます。

1.「わざわざ海外まで被害者を探しに行き」
−「慰安婦」制度の被害者、サバイバーの女性たちは、自らの意思で名乗り
出て告発されてきました。

回答:貴結社が後の指摘5番で主張しておりますように、「被害者」の中に
は2名の北朝鮮在住の女性がおります。貴結社が、北朝鮮拉致事件の前後に
おいてどのよう立場をとっておられるかは詮索いたしませんが、「北朝鮮在
住の女性」が「自らの意思で名乗り出て告発」し、しかも支弁して日本にやっ
てきて貴結社の集会に出席したなどということを信じる人間は、非常識な私
的リンチ活動がご趣味の貴結社の方々ならともかく、常識をわきまえた日本
国民の中にはおりますまい。

2.「VAWW-NETジャパンが中心になって勝手に開いたもの」
−女性国際戦犯法廷の主催団体はVAWW−NETジャパンだけではありま
せん。日本、被害国(6カ国)、国際諮問委員会(現在の武力紛争下の女性
への暴力に取り組んでいる世界各地の女性たち)の三者で構成されています。

回答:当方は「主催団体はVAWW−NETジャパンだけ」などと書いた憶
えはなく、抗議の意図が不明であります。

3.「裁判官役や検事役もみな、松井から金をもらって招待された方々」
−事実無根の捏造です。このようなことを書いた根拠を明らかにしてくだ
さい。

回答:「交通費」「食費」という名目で、多額の金を受け取ったとの証言が
あります。もし事実無根の捏造であると主張されるのであれば、貴結社の不
明朗な会計を公開し、疑惑を払拭されることをお勧めいたします。

4.「被告である天皇と日本政府を弁護することはいっさい許されず」
−被告人については、反論権を保障するため、日本政府に招請状を送りま
した。更に「法廷」ではアミカス・キュリーが被告人の立場に立って弁論し
ました。こうした事実関係をきちんと調べたのですか?

回答:まったく驚くべき主張で、常識人には理解できない珍論であります。
そもそも、何ら法的根拠を持たない私的リンチ集会に、「反論権」もなにも
あったものではないというのが常識的理解でありましょう。また、アミカ
ス・キュリーなる、貴結社の御用「参考人」の出席をもって、「反論権」が
保障されたというのは、笑止以外の何ものでもありません。

5.「北朝鮮から送り込まれた十人もの元慰安婦が加わっている」
−「法廷」に参加された北朝鮮在住の被害女性は二人です。

回答:またもや意味不明の抗議でありますが、私こと中宮は「北朝鮮在住
の元慰安婦が十人」などとは書いておりません。昨今の北朝鮮拉致事件に
関して明らかになったことから、北朝鮮在住ではない在日朝鮮人などにも工
作員が多数存在していたことは明らかであり、それこそが私こと中宮が、
北朝鮮籍の10人を問題にした理由であります。

6.「元慰安婦どころか現工作員」
−根拠を示してください。

回答:1に対しての回答でもかきましたが、理性と常識をもって考えれば明
白なことであります。むしろ、「現工作員ではない根拠を示してください」
と、逆にお尋ねさせていただきたいところです。

7.「松井は辻元清美のピースボートで北朝鮮を訪れた経験もあり」
−松井さんはピースボートで北朝鮮に行ったことはありません。

回答:失礼いたしました。ピースボートでは行かなかったが、わざわざ独自
に行かれて被害者探しをされたということでよろしかったでしょうか。

8.「内容が気に入らないからと、NHKを訴える裁判を起こしている」
−何を根拠にこのような誤報を垂れ流すのでしょうか? この裁判は右翼を
はじめとする外部からの圧力と自己規制によって、無残な改竄番組を放送し
たNHKに対し、報道機関としての責任を果たし、被取材者に対する誠実な対
応と事実を報道するよう求めた裁判です。

回答:貴結社の独善的な見解は承りました。

最後に、死者である天皇やもと兵士を法に拠らず「犯罪者」と冒涜し、他
者に対しては「死者の名誉を毀損する記事に厳重に抗議し」などと臆面も
なくまくしたてられる、そのようなうすら寒い怨念を集めて多数の本を作
る貴結社に対しては、売れればなんでもいいのですかと、最低限のモラル
も守れないのですかと問わずにはおられません。
また、松井やより氏の父君平山照次氏に対して謝罪せよとのことでありま
すが、親族でもなんでもない第三者である貴結社がいったい何の権利を持っ
てして、そのようなことを強弁なさるのか、まったくもって理解不能であり
ます。
被害者をわざわざ探し出してきて商いの種にする貴結社の性質が自然に現れ
たものだとは思いますが、いま少し良識を持って行動なさることを学ばれ
てはいかがでしょうか。
「女性の人権」を擁護するための不買運動も辞さないとのことでありますが、
むしろ自立した女性を冒涜する、貴結社のそのような破綻した脅迫に乗る愚
者が一体どれだけこの世に存在するか、乏しい良識をかき集めて話し合っ
てみてはいかがでしょうか。

以上


VAWW-NETジャパンから別冊宝島編集長・井野良介氏と中宮崇氏への回答

2月10日付け貴編集部並びに中宮崇氏からの「回答」を受け取りました。

「事実関係について是正すべき点は、中宮氏と編集部との間で協議する」と
のこと、貴社が良識ある出版社であるかどうか、見守らせていただきます。

2003年2月20日
「戦争と女性に対する暴力」日本ネットワーク
運営委員一同

<ソース>
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●まれに見るバカ女
まれに見るバカ女との闘い

  1. VAWW-NETジャパン西野瑠美子による別冊宝島への抗議文
  2. 別冊宝島の反論
  3. VAWW-NETジャパン遁走


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